尼崎市・伊丹市の不動産売却|リブネクスト株式会社  兵庫県知事(2)第204200号


2023年12月18日

相続した不動産を売却するときの注意点


相続した不動産を売却する際には、いくつかの重要な注意点を考慮する必要があります:

相続手続きの完了:
まず、相続手続きが正しく完了していることを確認してください。これには、相続人全員の同意が必要になることがあります。
ここは、司法書士が活躍するところです。
不動産の数が多いなど、案件が複雑な場合は、弁護士をいれることも考える必要があります。
この時点で、売却にかかる諸費用、売却後の金銭のわけかた、など、さきざきのことを見通しておく方が望ましいです。

税金の確認:
不動産の売却によって発生する税金(譲渡所得税や相続税など)について専門家に相談し、事前に計算しておくことが重要です。譲渡所得税は問題になりがちです。優秀な税理士をつけておくことで、相続税も譲渡所得税もメリットが出る場合もあります。

市場価値の把握:
不動産の現在の市場価値を正確に把握するために、不動産鑑定士や専門家に評価を依頼することを検討してください。実際の流通相場については、かなり変動するものです。また、売却先を一般のお客様にするか、不動産業者にするか、で金額がことなります。一般のお客様の場合、金額はあがりますが、いつ購入希望者がでるかわかりません。一方で、不動産業者の場合、金額は下がりますが、素早く売却することができます。いずれにせよ、相場などから判断して、早期売却を目指すかどうかは一つのポイントと言えます。

物件の状態の確認:
物件の状態を詳細に確認し、必要に応じて修繕やリフォームを行うことで、売却価格を高めることができます。
ただし、多くの場合、弊社では、売主様ご自身でのリフォームは推奨していません。費用がかかるからです。そこに費用をあてるのであれば、その分の金額を下げて売却するほうが、お手元に残るお金が多くなるケースが大半です。

契約書の準備:
売却に際しては、法的に適切な契約書を用意する必要があります。この過程で法律の専門家のアドバイスを求めることも重要です。重要事項説明や契約は、不動産業者の専門分野です。売主として、引き渡し後に契約不適合責任を負うかどうか、ローン特約をみとめるかどうか、などで、リスクの取り方がかわります。リスクの取り方に基づき、最終的な金額の交渉をしていく形になります。契約書自体の作成は、それほど難しくありませんが、事後のリスクや問題を減らすためには不動産業者をいれるのもいいとおもいます。

売却後の手続き:
売却が完了した後には、登記の変更などの手続きを忘れずに行う必要があります。登記手続きは、司法書士の領分です。ここについては、売主の知り合いの司法書士でも、不動産業者からすすめられた司法書士でも大差ありません。

相続人とのコミュニケーション:
相続人間での意見の食い違いや誤解を避けるために、透明性を保ちながらコミュニケーションを取ることが重要です。この部分はとても大切です。思わぬことになってしまったという事例も聞いたりします。当初の相続登記の段階から、本人間、または、専門家を含めて、しっかりとしたコミュニケーションをとっていく必要があります。

これらのステップを踏むことで、相続不動産の売却がスムーズに進む可能性が高まります。不動産売却に関する専門的な知識や経験が不足している場合は、不動産業者や税理士、弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。